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2008年06月08日

出産の痛み

出産の痛みについては、高校生くらいのころからか、まるで都市伝説のように女子の間でひそひそと語りささやかれ、聞いていた。
「まるでそれは鼻の穴からスイカがでてくるようなものだ」あるいは「男には耐えられず死んでしまうような激痛だ」等等。その前評判のおかげで出産をためらう人もいて、恐怖やショックを本当に回避したい事情の人は医療技術による無痛分娩を選択するというケースもあると聞く。
自分の初産の時にはあまりそういうネガティブな情報は耳に入れないことにしているつもりだったが、やはりどこまで強くなるか計り知れない陣痛の強さには驚き、「ああ、もういい、ごめんなさい」などとわけの分らない心の叫びを上げていたように記憶している。
いよいよという時に巻き付ける腹ベルト状の、陣痛計というものがある。機械で赤ちゃんの心音と陣痛の強さを計測するものだが、陣痛の強さはなんと読むのかUAという数値で表される。UAが大きく、強く波打たないといい陣痛とはいわない。自分にとっては人生最高潮に痛いのに「微弱な」陣痛だと冷酷にも判定してしまうクールなマシンだ。本当に、人間は恐怖や感覚という、感情に左右されてしまうちっぽけな存在なのだなあと感じる。
結論から言うと、その痛みは結局終えてみるとなんということはないのだ。脳内からは(きっと)麻酔物質がドンドン出てきており、赤ん坊を抱いたとたんに痛みと幸福がチャラになる。2度目、3度目の出産になってくると痛いのか快感なのか区別が付かなくなってくる。無駄な知識におののくよりも、内側からの感覚をオープンにして臨むことが楽しいお産の秘訣である。

投稿者 shoishoi : 2008年06月08日 13:17

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